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いまが「旬」

冬の寒さから待ち遠しかった水ゆるむ春には、旬の野菜や魚、そして果物が店先に並び始めます。その時、季節の変わり目を強く感じる人も多いと思います。 しかし最近の店先を見ていると違和感を抱くことがあります。それは、旬でない野菜や果物が年間を通して出回っていることです。 日本には四季があり、その時々を飾る風物詩があります。季節ごとの飾り付けもありますが、人間を含めて動植物は四季を通し、その移り変わりを感じながら共生していると思います。その時々の「旬」を生かした料理や俳句などの世界が展開していく、その情緒が最近薄らいでいるようにも感じます。これは、私に限ったことではないと思います。

私は、「なぜ自然界は、この時期(春夏秋冬)に木々や野花を咲かせたり、野菜などを実らせたりするのだろうか」と考えます。自然交配なら仕方ないのですが、最近では人工的に遺伝子組み換えをしたり、室内で水耕栽培された野菜、ゲノム編集された毒芽のない馬鈴薯などが出回るようになってきました。一見、人のため、世のためになると思われがちですが、何か違う方向にいっているように感じます。人間、長生きしたとしても二百歳、三百歳と生きられないのですから。

いろんな事象は人間の進化にとって必要なのかもしれませんが、最終的には「自然界の流れのままに生きていればいい」ということに気づき、そして元(素)の世界に戻る(辿り着く)ことになるのでしょう。

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